トランプとマスクが決裂、新党「The America Party」誕生の可能性は?米政界に激震

トランプとマスクの異色タッグ、その始まりと終焉
みなさんは、トランプ前大統領とイーロン・マスク氏がここ1年ほど政治的に手を組んでいたのをご存知でしたか?テスラやスペースXのCEOとして知られるマスク氏は、トランプ政権の特別顧問に就任し、政府の効率化や宇宙政策などに積極的に関与してきました。トランプ氏はテック業界の信頼を得るため、マスク氏は政界での影響力を広げるため、それぞれの思惑が一致していたのです。しかし、強い個性と野心を持つ二人の関係は、やがて大きな亀裂を生むこととなりました。
マスク氏の公然たる批判と最初の亀裂

最初の大きな転機は、トランプ氏が推進した大型税制・歳出法案を巡るものでした。マスク氏は自身のSNS「X」でこの法案を「経済を破壊するもの」と痛烈に批判。特に電気自動車への優遇措置が削除されたことや、マスク氏が推すNASA長官候補が拒否されたことに強い不満を表明しました。これに対しトランプ氏は表向きは沈黙を保ちつつも、内心では「マスクはもう不要」と感じていたようです。
SNSでの激しい応酬と決別の公表
両者の関係はSNS上で一気にヒートアップします。マスク氏はXで「トランプの勝利は自分の支持のおかげ」と投稿し、トランプ氏はTruth Socialで「マスクは裏切り者」と非難。さらに「今後は政府契約を打ち切る」とまで発言し、決裂は決定的となりました。両者のやり取りは瞬く間に拡散され、米国内外のメディアでも大きく報じられました。
テスラ株の急落と経済への衝撃
この決別劇は、経済にも大きな影響を及ぼしました。特にテスラ株は2025年6月5日に14%も急落し、1日で約15兆円もの時価総額が吹き飛ぶ事態に。投資家たちは、マスク氏が政府の支援や契約を失うことでテスラやスペースXの業績が悪化するのではと警戒を強めています。政界と経済界の結びつきがこれほどまでに強くなった現代アメリカならではの現象と言えるでしょう。
新党『The America Party』設立の動きと世論の反応
この混乱の中、マスク氏はXで「中道の80%を代表する新党が必要か?」とアンケートを実施。600万人近い回答者のうち8割以上が賛成し、マスク氏は『The America Party』という名称を示唆しました。著名起業家のマーク・キューバン氏やアンドリュー・ヤン氏も支持を表明し、米国の二大政党制に風穴を開けるかもしれないと注目されています。
『The America Party』が持つ政治的意義と挑戦
新党構想は、共和・民主両党に不満を持つ有権者を取り込む狙いがあるとされています。マスク氏は「既存の政治は機能不全」と繰り返し主張し、テクノロジーと中道改革を掲げる新しい政治運動を目指す姿勢です。しかし、アメリカで第三政党が定着するのは非常に難しく、過去にも多くの挑戦が失敗に終わっています。
トランプとマスクの決裂がもたらす米国政治の変化
トランプ氏にとっては、マスク氏の支持を失うことで若年層やテック業界への影響力が低下。マスク氏にとっては、政府契約や規制強化のリスクが高まり、テスラやスペースXの経営にも影響が及ぶ可能性があります。一方で『The America Party』が本格始動すれば、2026年の中間選挙や今後の大統領選に新たな波紋を広げるでしょう。
世間や政界の反応、今後の展望は?
米国社会では賛否が分かれています。「マスク氏こそ政治改革の旗手」と期待する声がある一方、「単なる自己保身だ」と冷ややかな見方も。保守派からはマスク氏への調査を求める声が上がり、中道・無党派層は新党の行方を注視しています。トランプ陣営でも落胆と歓迎が交錯し、今後の米政界の勢力図がどう変わるのか、世界中が注目しています。
マスク新党は本当に実現するのか?
果たしてマスク氏は本当に『The America Party』を立ち上げるのでしょうか?SNSでの圧倒的な支持はあるものの、アメリカで第三政党を根付かせるのは並大抵ではありません。今後数ヶ月、マスク氏の動向と米国政治の新たな展開から目が離せません。皆さんはどう思いますか?この決裂は新時代の幕開けとなるのでしょうか。
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