CircleがNY証券取引所で歴史的上場！USDC発行企業の株価は初日で168％急騰、金融業界に新たな波紋
Circle NY証券取引所上場の衝撃と話題性
皆さんは、ステーブルコインUSDCの発行元であるCircleが2025年6月5日にニューヨーク証券取引所（NYSE）に上場したことをご存知ですか？このニュースは世界中の仮想通貨業界だけでなく、伝統的な金融業界にも大きなインパクトを与えました。CircleのIPO価格は31ドルに設定されましたが、初値は69ドル、そして一時は100ドル超まで急騰。最終的な終値は83.23ドルと、IPO価格から実に168％もの上昇を記録しました。
この上場は、仮想通貨と伝統金融の垣根を越える歴史的な出来事として、多くの投資家や業界関係者の注目を集めています。
Circleとは？USDC発行企業の正体
Circleは2013年にジェレミー・アレア（Jeremy Allaire）氏とショーン・ネヴィル（Sean Neville）氏によって設立された米国のフィンテック企業です。最大の特徴は、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」の発行元であること。USDCは時価総額で世界2位のステーブルコインであり、2025年5月末時点で約610億ドルの流通量を誇ります。
CircleはUSDCだけでなく、ユーロ連動型のEURCやCircle Payments Networkなど、次世代の金融インフラ構築にも積極的に取り組んでいます。
IPOまでの道のりと背景
Circleの上場は一筋縄ではいきませんでした。2022年のSPAC合併計画が頓挫した後、同社は財務透明性や規制対応を強化し、2024年に改めてIPO申請を行いました。
IPOでは当初2,400万株・24～26ドルの価格帯を想定していましたが、需要の高まりを受けて最終的に3,400万株・31ドルでの公開となり、約11億ドル（約1,600億円）の資金調達に成功。企業価値は約69億ドル、ストックオプションなどを含めた希薄化後評価額は約81億ドルに達しました。
初日の株価推移と市場の反応
Circle株（CRCL）は上場初日、69ドルで取引を開始し、一時は103.75ドルまで急騰。その後も高値圏で推移し、終値は83.23ドルとなりました。これはIPO価格から168％の上昇であり、同日だけで時価総額は180億ドル近くに膨らみました。
取引開始直後から売買が殺到し、複数回にわたり取引停止措置が発動されるなど、異例の盛り上がりを見せました。市場関係者の間では「仮想通貨関連IPOとして過去最高レベルの成功」との声も上がっています。
注目の投資家とIPO需要の背景
今回のIPOには、世界最大の資産運用会社ブラックロック（BlackRock）が10％の株式取得を検討し、キャシー・ウッド率いるARKインベストメントも1億5,000万ドル相当の購入を希望するなど、伝統金融大手の関心が集まりました。
最終的な応募倍率は25倍を超え、Circleのビジネスモデルや規制対応力、USDCの成長性が高く評価された結果と言えるでしょう。JPモルガン、シティグループ、ゴールドマン・サックスが主幹事を務めたことも、信頼感を後押ししました。
Circleのビジネスモデルと今後の展望
Circleの主な収益源は、USDCやEURCの準備金運用による利息収入、取引手数料、各種金融機関との提携による収益です。2024年の売上高は17億ドル、純利益は1億5,600万ドルと堅調な成長を続けています。
今後はUSDCのグローバル展開や新たな金融サービスの開発、規制対応の強化を通じて、伝統金融と仮想通貨の架け橋となることを目指しています。
規制環境と金融業界へのインパクト
Circleの上場は、米議会でステーブルコイン規制法案の審議が進む中で実現しました。規制明確化への期待が株価上昇を後押しした一方、今後は大手銀行による競合ステーブルコインの登場や、グローバルな規制強化の動きも予想されます。
それでもCircleの成功は、仮想通貨業界の成熟と伝統金融との融合が加速していることを象徴しています。
上場後の株価変動と今後の注目点
上場初日のCRCL株は69ドルで始まり、103.75ドルまで急騰、終値は83.23ドルと高値圏で推移しました。翌日以降も78～90ドルの範囲で激しい値動きを見せており、投資家心理の揺れや仮想通貨市場全体の動向が株価に大きく影響しています。
今後も規制動向やUSDCの市場シェア拡大、伝統金融機関との提携ニュースなどが株価を左右するポイントとなるでしょう。
仮想通貨と伝統金融の融合時代へ
CircleのNYSE上場は、仮想通貨企業が伝統金融の舞台で本格的に評価される時代の到来を告げています。皆さんは、ステーブルコインやCircleの成長についてどう思いますか？投資対象として注目するのか、それとも慎重に見守るのか。
今後もCircleやUSDCの動向から目が離せません。金融の未来を一緒に見届けましょう！
